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PLC×GOTでオセロ制作にチャレンジしてみた【第1回】

はじめに

PLCと言えば、工場の機械や装置を自動で動かすための制御機器ですが、 今回はちょっと変わったことに挑戦してみました。 それは「PLCでオセロゲームを作ってみよう!」というチャレンジです。

なぜPLCでオセロゲームを?

きっかけはシンプルで、 「PLCってどこまで遊べるんだろう?」という好奇心からでした。 普段は制御盤の中でもくもくと働くPLCに、ちょっとゲーム的な機能を持たせてみたら...? そんな思いつきがきっかけです。

使用した機材・開発環境

以下にまとめます。 〇開発ソフト ・GX Works3(ラダーの制作に使用) ・GT Designer3(タッチパネル画面の制作に使用) どちらも三菱電機の体験版(無料)を利用しました。 以下の公式サイトからダウンロード可能です。 もし開けない場合は、三菱電機公式サイトのダウンロードからアクセスしてください。 👉 [GX Works3 体験版ダウンロードページ(三菱電機公式)] 【三菱電機公式サイト】GX Works3 体験版 👉 [GT Designer3 体験版ダウンロードページ(三菱電機公式)] 【三菱電機公式サイト】GT Designer3 体験版 ※三菱電機株式会社の登録商標です。本記事は紹介目的でリンクを掲載してます。

まずはルール整理からスタート

ゲームを作る前に、まずは「オセロのルール」を整理しました。 ・オセロ盤は8×8マス ・プレイヤーは交互に石を置く ・相手の石を挟んだらひっくり返す ・石を置ける場所がなければパス ・最終的に石の数で勝敗を決める この中でも最もややこしいのが、「石をひっくり返す処理」と「合法手の判定」ですね。 一般的なプログラミング言語なら配列や巻子で整理できますが、PLCではラダーで組むため、考え方を少し変える必要がありました。 ※ST言語等を使用したらもう少し楽できるかもしれませんが、今回はラダーで作成します!

盤面のデバイス振り分け

8×8マスの盤面をPLCで管理する場合、素直に考えれば64ワード(ZR0〜ZR63など)で足ります。 ただ、今回はあえて100ワード(ZR0〜ZR99)で管理しました。 その理由は、次回以降で詳しく紹介する「PLC側のデータ構造や処理効率」と関係があります。 ※なぜ100ワードなのかを第3回のPLC回路で解説しました。↓ PLC×GOTでオセロ制作にチャレンジしてみた【第3回】

次回予告

次回は、タッチパネル(GOT)の制作についてです。 PLCでこんなことができるんだ!と感じてもらえるような内容をお届けしていきますので、 どうぞお楽しみに! ↓次回作投稿しました!↓ PLC×GOTでオセロ制作にチャレンジしてみた【第2回】
PLC×GOTでオセロ制作にチャレンジしてみた【第3回】
PLC×GOTでオセロ制作にチャレンジしてみた【第4回】