盤用キャビネットのサイズ早見表|型式から幅・高さ・奥行を読む(日東工業 S形・B形・屋外用・プラボックス)

盤用キャビネットの型式は、奥行・幅・高さの3つの数字でできています。日東工業のS形 S20-56 なら、奥行200・幅500・高さ600(mm)です。読み方がわかれば、型式を見ただけで箱の大きさが出ます。

このページは、手元の機器マスタに登録されている日東工業の盤用キャビネット171型式を、寸法から型式を引ける表にまとめたものです。S形・B形は奥行ごとの「幅×高さ」マトリクス、屋外用(RA・OR・SOR)とプラボックスは一覧表にしています。

「幅500×高さ600×奥行200 の型式は何か」を確かめたいだけなら、寸法→型式の一覧表まで飛んでください。

型式の読み方

S形・B形・屋外用は、同じ並びで読めます。

  • 先頭の記号 … シリーズ。S=S形、B=B形、RA・OR・SOR=屋外用、OPK・PVP=プラボックス
  • ハイフンの前の2桁 … 奥行を10mm単位で表します。12=奥行120、16=160、20=200、25=250、30=300
  • ハイフンの後ろ … 幅と高さを100mm単位で並べたもの。S12-23 なら「2=幅200」「3=高さ300」

この読み方で、表を引かなくても寸法が出ます。

  • S20-56 … 奥行200・幅500・高さ600
  • S16-1214 … 奥行160・幅1200・高さ1400(12と14で読む)
  • S25-810 … 奥行250・幅800・高さ1000(8と10で読む)
  • B12-710 … 奥行120・幅700・高さ1000(7と10で読む)

注意したいのは、幅と高さの区切りが数字の桁だけでは一通りに決まらないことです。「710」は「7と10」で幅700・高さ1000ですが、桁の切り方を変えれば別の読みもできてしまいます。1000mm以上の寸法が混じる型式は、下の表で確かめたほうが確実です。

もうひとつ、プラボックスは読み方が違います。OPK20-3030 は奥行200・幅300・高さ300で、ハイフンの後ろが10mm単位になっています。PVP-2020 は 200×200×120 で、型式の数字に奥行は含まれません。シリーズをまたいで同じ読み方を当てず、表で確認してください。

S形とB形の違い

S形とB形は、どちらも露出形の盤用キャビネットです。手元の機器マスタの特徴欄で分かれているのは取付基板の材質で、次のとおりです。

  • S形 … 鉄製基板・露出形・IP2XD(102型式)
  • B形 … 木製基板・露出形・IP2XD(54型式)

どちらも、箱の中に入れた取付基板に機器をねじ止めして使う前提の製品です。基板は後述の付属品として別型式で登録されています(S形=BPS-、B形=BP-)。

ラインナップの差は寸法に出ます。奥行120では幅×高さの組み合わせがS形・B形で同じ18通りです。奥行160・200になるとS形には幅800以上の大きいサイズ(800×1000・800×1400・1000×1400・1200×1400)が加わり、さらに奥行250・300があるのはS形だけです。どちらを使うかは基板の材質とラインナップの幅を見て決める形になり、それ以上の選定条件はメーカーのカタログで確認してください。

特徴欄にある「IP2XD」はIPコードの表記です。IPコードの数字が何を示すかは IP保護等級 一覧表|IP44・IP54・IP65・IP67の違い【JIS C 0920】 にまとめています。

寸法→型式の一覧表

ここからは奥行ごとに、幅を行・高さを列にした表です。セルの型式がその寸法の組み合わせ、「—」はその組み合わせがマスタに無いことを示します。単位はすべてmmです。

S形 奥行120(鉄製基板・18型式)

幅\高さ3004005006007008001000
200S12-23——————
300S12-33S12-34S12-35————
400—S12-44S12-45S12-46S12-47——
500—S12-54S12-55S12-56S12-57——
600—S12-64—S12-66—S12-68—
700——S12-75S12-76——S12-710

S形 奥行160(鉄製基板・22型式)

幅\高さ30040050060070080010001400
200S16-23———————
300S16-33S16-34S16-35—————
400—S16-44S16-45S16-46S16-47———
500—S16-54S16-55S16-56S16-57———
600—S16-64—S16-66—S16-68——
700——S16-75S16-76——S16-710—
800——————S16-810S16-814
1000———————S16-1014
1200———————S16-1214

S形 奥行200(鉄製基板・22型式)

幅\高さ30040050060070080010001400
200S20-23———————
300S20-33S20-34S20-35—————
400—S20-44S20-45S20-46S20-47———
500—S20-54S20-55S20-56S20-57———
600—S20-64—S20-66—S20-68——
700——S20-75S20-76——S20-710—
800——————S20-810S20-814
1000———————S20-1014
1200———————S20-1214

S形 奥行250(鉄製基板・22型式)

幅\高さ30040050060070080010001400
200S25-23———————
300S25-33S25-34S25-35—————
400—S25-44S25-45S25-46S25-47———
500—S25-54S25-55S25-56S25-57———
600—S25-64—S25-66—S25-68——
700——S25-75S25-76——S25-710—
800——————S25-810S25-814
1000———————S25-1014
1200———————S25-1214

S形 奥行300(鉄製基板・18型式)

奥行300には幅200・300の小型サイズがありません。

幅\高さ40050060070080010001400
400S30-44S30-45S30-46S30-47———
500S30-54S30-55S30-56S30-57———
600S30-64—S30-66—S30-68——
700—S30-75S30-76——S30-710—
800—————S30-810S30-814
1000——————S30-1014
1200——————S30-1214

B形 奥行120(木製基板・18型式)

幅\高さ3004005006007008001000
200B12-23——————
300B12-33B12-34B12-35————
400—B12-44B12-45B12-46B12-47——
500—B12-54B12-55B12-56B12-57——
600—B12-64—B12-66—B12-68—
700——B12-75B12-76——B12-710

B形 奥行160(木製基板・18型式)

幅\高さ3004005006007008001000
200B16-23——————
300B16-33B16-34B16-35————
400—B16-44B16-45B16-46B16-47——
500—B16-54B16-55B16-56B16-57——
600—B16-64—B16-66—B16-68—
700——B16-75B16-76——B16-710

B形 奥行200(木製基板・18型式)

幅\高さ3004005006007008001000
200B20-23——————
300B20-33B20-34B20-35————
400—B20-44B20-45B20-46B20-47——
500—B20-54B20-55B20-56B20-57——
600—B20-64—B20-66—B20-68—
700——B20-75B20-76——B20-710

屋外用キャビネット(RA・OR・SOR・11型式)

屋外用は型式数が少ないので、寸法を並べた一覧にしています。マスタの特徴欄にある語をそのまま載せており、記載のない項目は「—」です。

シリーズ型式奥行幅高さ特徴(マスタ記載)
屋外用熱対策制御盤キャビネット RARA20-45200400500通気
屋外用熱対策制御盤キャビネット RARA20-65200600500通気
屋外用熱対策制御盤キャビネット RARA20-65LDBC200600500通気
屋外用熱対策制御盤キャビネット RARA25-67250600700通気
屋外用熱対策制御盤キャビネット RARA30-8103008001000通気
屋外用制御盤キャビネット OROR16-44160400400水切・IP44
屋外用制御盤キャビネット OROR20-66200600600水切・IP44
屋外用制御盤キャビネット OROR25-8102508001000水切・IP44
屋外用制御盤キャビネット OROR30-101230010001200水切・IP44
屋外用制御盤キャビネット SORSOR20-66200600600SUS304・IP44
屋外用制御盤キャビネット SORSOR25-8102508001000SUS304・IP44

※RAの特徴欄にはIPの記載がありますが等級の数字が入っていないため、ここでは書いていません。RA20-65LDBC の末尾の記号の意味もマスタに記載がありません。いずれもメーカーのカタログで確認してください。

プラボックス(OPK・PVP・4型式)

樹脂製の小型ボックスです。前述のとおり、型式の数字の取り方がS形・B形と違います。

型式奥行幅高さ特徴(マスタ記載)
PVP-2020120200200樹脂製・防水
OPK16-2525160250250樹脂製・防水
OPK20-3030200300300樹脂製・防水
OPK25-4040250400400樹脂製・防水

付属品

キャビネット本体とは別に、マスタに登録されている付属品です。寸法はキャビネットの型式に合わせて選ぶため、型式名だけを挙げます。

  • BPS- … 鉄製取付基板(S形用・フカサ別)
  • BP- … 木製取付基板(B形用)
  • H-11AN … 平面ハンドル小(キーNo.N200)
  • H-12AN … 平面ハンドル中(キーNo.N200)
  • BX-R … 配線支持レール(B形・S形用)
  • BP21 … 基板用レール
  • BP15-C … エッジガード

※掲載は手元の機器マスタに登録されている範囲です。質量・価格・取付穴の位置は記載していません。

サイズの決め方

表から型式を引くには、先に「欲しい寸法」が決まっていることが前提になります。盤用キャビネットの寸法は、だいたい次の順で決まります。

幅と高さは基板上のレイアウトで決まる

中に入れる機器を取付基板に並べたときの面積が出発点です。機器そのものの寸法だけでなく、配線ダクトの通り道と端子台の列、それに将来の機器追加分を見込んで幅と高さを決めます。機器をぎりぎりに詰めると配線が通らなくなるので、レイアウトは実際の盤面を紙か図面に起こして並べるのが確実です。盤の中にどんな機器が並ぶのかの全体像は 制御盤の中に何が入っている?主要機器の役割と配置をざっくり整理 にまとめています。

奥行は背の高い機器と扉裏で決まる

奥行を決めるのは、基板に付ける機器のうち最も背の高いものと、扉の裏側に付ける機器です。配線用遮断器やインバータのように基板から前へ出る寸法が大きい機器があると、幅・高さが足りていても奥行が足りずに収まらないことがあります。扉裏に端子台や小型の機器を付ける場合は、扉を閉じたときに基板上の機器とぶつからないかも見ておきます。

発熱する機器があるなら熱の検討を別で入れる

インバータやトランスのように発熱する機器が入る盤では、箱の大きさとは別に熱の検討が必要になります。換気ファン・熱交換器・盤用クーラーを付けるなら、その取付面も幅・高さの計画に入ってきます。考え方は 盤内温度が上がる原因と対策まとめ|換気ファン・熱交換器・盤用クーラーの選び方 にまとめています。

屋外に置くときの注意

S形・B形は特徴欄が「露出形・IP2XD」で、マスタ上は屋外用として登録されていません。屋外用として登録されているのは次の3系統です。

  • RA(屋外用熱対策制御盤キャビネット) … 特徴欄は「通気」。日射や外気温の影響を受ける屋外で、熱対策を織り込んだシリーズです
  • OR(屋外用制御盤キャビネット) … 特徴欄は「水切・IP44」。等級の意味は IP保護等級の記事を参照してください
  • SOR(屋外用制御盤キャビネット) … 特徴欄は「SUS304・IP44」。ステンレス製で、ORと同じ寸法が2型式あります

SORの2型式(SOR20-66・SOR25-810)は、ORのOR20-66・OR25-810と寸法が同じです。寸法が同じで材質が違う組み合わせがあるので、発注時は型式の先頭まで見てください。

IP44の内容は IP保護等級 一覧表|IP44・IP54・IP65・IP67の違い【JIS C 0920】 で確認できます。実際の設置場所でどの程度の雨・粉塵・日射を受けるかはケースごとに違うため、シリーズの選択はメーカーのカタログと設置条件を突き合わせて決めてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 盤用キャビネットの型式から寸法を読むにはどう見ますか?
A. S形・B形・屋外用は「シリーズ記号+奥行+ハイフン+幅・高さ」の並びです。ハイフンの前の2桁が奥行を10mm単位で表し、12が奥行120、16が160、20が200、25が250、30が300です。ハイフンの後ろは幅と高さを100mm単位で並べたもので、S20-56なら幅500・高さ600、S16-1214なら幅1200・高さ1400になります。S20-710のように数字が3桁になると幅700・高さ1000で、幅と高さの区切りが桁だけでは一通りに決まらないことがあるため、このページの表で確かめるのが確実です。プラボックスのOPK20-3030は奥行200・幅300・高さ300で、幅と高さの数字の取り方がS形・B形と違います。

Q2. 盤用キャビネットのS形とB形は何が違いますか?
A. 手元の機器マスタの特徴欄で違うのは取付基板の材質です。S形は鉄製基板、B形は木製基板で、どちらも露出形・IP2XDと記載されています。寸法のラインナップは、奥行120では幅×高さの組み合わせがS形・B形で同じ18通りですが、奥行160・200ではS形に幅800以上の大きいサイズが加わり、奥行250・300があるのはS形だけです。どちらも基板に機器をねじ止めして使う前提の箱なので、基板の材質とラインナップの幅から選ぶ形になります。選定条件の細部はメーカーのカタログで確認してください。

Q3. 盤用キャビネットの奥行はどう決めますか?
A. 奥行を決めるのは、基板に付ける機器のうち最も背の高いもの(配線用遮断器やインバータなど)と、扉の裏側に付ける機器です。基板からの出寸法と扉裏の機器の出寸法がぶつからないことが条件になるため、幅・高さが足りていても奥行が足りずに入らないことがあります。手元のマスタにある奥行は、S形が120・160・200・250・300、B形が120・160・200です。機器そのものの寸法は型式ごとに変わるので、メーカーのカタログで確認してください。

Q4. 屋外に置くときはどのシリーズを選びますか?
A. 手元のマスタで屋外用として登録されているのは、熱対策タイプのRA(特徴欄に通気)、OR(水切・IP44)、ステンレスのSOR(SUS304・IP44)です。樹脂製のプラボックス(OPK・PVP)も防水と記載されています。S形・B形は露出形・IP2XDの記載で、屋外用とは別の系統です。日射・雨・粉塵のかかり方は設置場所で変わるので、どのシリーズが条件に合うかはメーカーのカタログと設置条件を突き合わせて確認してください。

まとめ

盤用キャビネットの型式は、奥行・幅・高さの3つの数字でできています。S形・B形・屋外用は「ハイフンの前の2桁が奥行(10mm単位)」「ハイフンの後ろが幅・高さ(100mm単位)」で読めるので、S20-56=奥行200・幅500・高さ600とすぐ出ます。1000mm以上が混じる型式とプラボックスだけは桁の取り方が変わるため、上の表で確かめてください。

寸法そのものを決める手順は、基板上のレイアウトで幅と高さ、最も背の高い機器と扉裏の機器で奥行、という順です。発熱する機器が入るなら熱の検討を別に立てます。型式を引きたくなったら、このページに戻ってきてください。