AWG↔mm²変換表【AWGとミリスケアの対応・換算早見表】
海外メーカーのセンサやサーボのスペックシートを開くと、ケーブルの太さが「AWG 18」「AWG 22」と書かれていて、日本のmm²(ミリスケア)感覚にすぐ変換できず手が止まる──そんな現場のための変換早見表です。AWGとmm²の対応、逆引き(mm²→AWG)、そして許容電流にどう読み替えるかまでまとめました。
まず結論:よく使うAWGの答え
制御盤・盤内配線で実際に出会うのはこの5サイズにほぼ集約されます。急いでいる場合はここだけ見れば足ります。
| AWG | 断面積(mm²) | 近いJIS規格(mm²) | よく使われる場所 |
|---|---|---|---|
| AWG 18 | 0.823 | 0.75(安全側なら1.25) | サーボ動力線・電磁弁・DC24V機器の電源線 |
| AWG 20 | 0.518 | 0.5 | 汎用センサケーブル・盤内制御線 |
| AWG 22 | 0.326 | 0.3(安全側なら0.5) | 近接/光電センサの引き出し線 |
| AWG 24 | 0.205 | 0.2 | エンコーダ線・通信線・LANケーブル |
| AWG 26 | 0.129 | 0.13(安全側なら0.2) | 細径通信ケーブル・多芯ケーブル |
置き換えの原則は「一つ太い側」です。AWG 18の0.823mm²はJISの0.75と1.25のちょうど中間に落ちるため、0.75mm²を選ぶと元のケーブルより細くなります。理由は後述の許容電流の読み替えで詳しく扱います。
AWGとは?──番号が小さいほど太い理由
AWG(American Wire Gauge)はアメリカで使われている電線の太さの規格で、日本のmm²表記とは考え方が違います。最大の特徴は番号が小さいほど電線が太いこと。太い側はAWG 1の上に 1/0・2/0・3/0・4/0 と続き、細い側はAWG 40まで規定されています。
日本のmm²は「導体の断面積」をそのまま数字にしていますが、AWGは線を細く引き伸ばす(伸線する)工程を何回通したかに由来する番号体系とされています。何度もダイスを通すほど細くなるので、通した回数=番号が大きいほど細い、というわけです。
AWGは「両端を決めて、間を等比で割った」規格
AWGの数字がきれいに割り切れないのは、次のように定義されているためです。
- AWG 4/0 の直径 = 0.4600インチ(11.684mm)
- AWG 36 の直径 = 0.0050インチ(0.127mm)
- この2点の間を39段の等比数列で割る(直径比は 0.46 ÷ 0.005 = 92倍)
つまりAWGは「断面積を決めた規格」ではなく「直径を等比で刻んだ規格」です。だから断面積が 0.823 や 3.31 といった半端な値になります。日本のmm²が 0.75 / 1.25 / 2.0 とキリのいい断面積を先に決めているのと発想が真逆で、これが一対一対応しない根本原因です。
覚えておくと速い「暗算の目安」
等比数列なので、番号の差がそのまま倍率になります。実際に定義式から計算した値がこちらです。
| 番号の差 | 断面積の比(実計算値) | 覚え方 |
|---|---|---|
| 1番違い | 1.261倍 | 約1.26倍(約26%) |
| 3番違い | 2.005倍 | ほぼちょうど2倍 |
| 6番違い | 4.020倍 | 約4倍 |
| 10番違い | 10.164倍 | 約10倍 |
特に「3番違うと断面積が2倍」は誤差0.25%とほぼ完全に成り立つので、表がない場所でも当たりがつきます。AWG 22(0.326mm²)が分かっていればAWG 19は約0.65mm²、AWG 16は約1.3mm²──と暗算で降りていけます。
AWG ↔ mm² 換算早見表
AWG 4/0〜30までの直径・断面積、そして実務で使う「最も近いJIS規格mm²」をまとめました。制御盤・盤内配線でよく登場するAWG 18/20/22/24/26は太字で強調しています。
| AWG | 直径(mm) | 断面積(mm²) | 近いJIS規格(mm²) |
|---|---|---|---|
| 4/0 | 11.68 | 107.2 | 100 |
| 3/0 | 10.40 | 85.0 | 80 |
| 2/0 | 9.27 | 67.4 | 60 |
| 1/0 | 8.25 | 53.5 | 50 |
| 1 | 7.35 | 42.4 | 38 |
| 2 | 6.54 | 33.6 | 30 / 38 |
| 3 | 5.83 | 26.7 | 22 |
| 4 | 5.19 | 21.2 | 22 |
| 5 | 4.62 | 16.8 | 14 |
| 6 | 4.12 | 13.3 | 14 |
| 7 | 3.67 | 10.6 | 8.0 |
| 8 | 3.26 | 8.37 | 8.0 |
| 9 | 2.91 | 6.63 | 5.5 |
| 10 | 2.59 | 5.26 | 5.5 |
| 11 | 2.30 | 4.17 | 3.5 |
| 12 | 2.05 | 3.31 | 3.5 |
| 13 | 1.83 | 2.62 | 2.0 |
| 14 | 1.63 | 2.08 | 2.0 |
| 15 | 1.45 | 1.65 | 1.25 |
| 16 | 1.29 | 1.31 | 1.25 |
| 17 | 1.15 | 1.04 | 1.25 |
| 18 | 1.02 | 0.823 | 0.75 |
| 19 | 0.912 | 0.653 | 0.75 |
| 20 | 0.812 | 0.518 | 0.5 |
| 21 | 0.723 | 0.410 | 0.5 |
| 22 | 0.644 | 0.326 | 0.3 / 0.5 |
| 23 | 0.573 | 0.258 | 0.3 |
| 24 | 0.511 | 0.205 | 0.2 |
| 25 | 0.455 | 0.162 | 0.2 |
| 26 | 0.405 | 0.129 | 0.13 / 0.2 |
| 27 | 0.361 | 0.102 | 0.13 |
| 28 | 0.321 | 0.0810 | 0.08 |
| 29 | 0.286 | 0.0642 | 0.08 |
| 30 | 0.255 | 0.0509 | 0.05 |
| 31 | 0.227 | 0.0404 | 0.05 |
| 32 | 0.202 | 0.0320 | 0.03 |
| 33 | 0.180 | 0.0254 | 0.03 |
| 34 | 0.160 | 0.0201 | 0.02 |
| 35 | 0.143 | 0.0160 | 0.02 |
| 36 | 0.127 | 0.0127 | — |
| 37 | 0.113 | 0.0100 | — |
| 38 | 0.101 | 0.00797 | — |
| 39 | 0.0897 | 0.00632 | — |
| 40 | 0.0799 | 0.00501 | — |
※直径・断面積は定義式(後述)から算出した値です。AWG 31以降は極細線・巻線の領域で、対応するJIS電線サイズがないものは「—」としています。
AWG 4/0より太い電線は「kcmil(MCM)」になる
AWGは 4/0 が上限で、それより太い導体は北米では kcmil(キロサーキュラーミル。旧称MCM)という別単位で表されます。1 circular mil は「直径1ミル(1/1000インチ)の円の面積」で、mm²に直すと 0.0005067mm² です。
| kcmil | 断面積(mm²) | 近いJIS規格(mm²) |
|---|---|---|
| 211.6(= AWG 4/0) | 107.2 | 100 |
| 250 | 126.7 | 125 |
| 300 | 152.0 | 150 |
| 350 | 177.3 | 150 / 200 |
| 400 | 202.7 | 200 |
| 500 | 253.4 | 250 |
| 600 | 304.0 | 325 |
| 750 | 380.0 | 400 |
| 1000 | 506.7 | 500 |
AWG 4/0 = 211.6 kcmil = 107.2mm² は両方の単位系がつながる基準点なので、覚えておくと大容量側の図面が読めます。
【逆引き】mm² → AWG 対応表
「国内で使っている電線は、AWGでいうといくつ相当か」を調べたい場面もあります。海外向けの装置仕様書に電線サイズを記載するとき、あるいは輸入盤の配線を国内品で置き換えるときですね。JIS公称断面積から見た「最も近いAWG」がこちらです。
| JIS規格(mm²) | 最も近いAWG | そのAWGの断面積(mm²) | 差 |
|---|---|---|---|
| 0.05 | AWG 30 | 0.0509 | +1.9% |
| 0.08 | AWG 28 | 0.0810 | +1.2% |
| 0.13 | AWG 26 | 0.129 | −1.0% |
| 0.2 | AWG 24 | 0.205 | +2.4% |
| 0.3 | AWG 22 | 0.326 | +8.5% |
| 0.5 | AWG 20 | 0.518 | +3.5% |
| 0.75 | AWG 18 | 0.823 | +9.7% |
| 1.25 | AWG 16 | 1.31 | +4.7% |
| 2.0 | AWG 14 | 2.08 | +4.0% |
| 3.5 | AWG 12 | 3.31 | −5.5% |
| 5.5 | AWG 10 | 5.26 | −4.3% |
| 8.0 | AWG 8 | 8.37 | +4.6% |
| 14 | AWG 6 | 13.3 | −5.0% |
| 22 | AWG 4 | 21.2 | −3.9% |
| 38 | AWG 1 | 42.4 | +11.6% |
| 60 | AWG 1/0 | 53.5 | −10.9% |
| 100 | AWG 4/0 | 107 | +7.2% |
順方向と逆方向で答えが一致しない帯がある
この逆引き表と、前の換算表を見比べると行って帰ってこない組み合わせがあることに気づきます。
- 順方向:AWG 2(33.6mm²)→ 近いJISは 30 または 38mm²
- 逆方向:38mm² → 最も近いAWGは 1(42.4mm²)で、AWG 2 には戻らない
これはJISの太物側が 22 → 38 → 60 → 100 と刻みが粗く、AWG側の刻み(1番ごとに26%)とかみ合わないためです。差が±10%を超えるのは 38mm²・60mm² の帯だけなので、この2サイズだけは「近い方」で機械的に決めず、許容電流と電圧降下で確認するのが安全です。細物側(0.2〜8mm²)はどちらの方向でも差が±10%以内に収まります。
計算式(自分で換算したいとき)
AWGから断面積を求める正確な計算式は以下のとおりです。スプレッドシートに入れておくと、表に載っていないAWG番号でも即座に換算できます。
直径(mm) = 0.127 × 92((36 − AWG) / 39)
断面積(mm²) = (直径)² × π / 4
4/0、3/0、2/0、1/0 はそれぞれ AWG = −3、−2、−1、0 として計算します。
厳密さより速さを優先する場合は、「AWGが3小さくなるごとに断面積が約2倍」という近似でだいたい当たりがつきます(AWG 10 → AWG 7 で断面積がほぼ2倍)。
逆に、断面積からAWG番号を求めたいときは次の式になります。
AWG番号 = 36 − 39 × log92( 直径 ÷ 0.127 ) (直径はmm)
実際には表を引く方が速いので、この式は「表に載っていない中間サイズが来たとき」の保険と考えてください。
AWGを許容電流に読み替える
換算表でmm²が分かっても、実務の次の問いは「で、何A流せるのか」です。ここが見落とされやすいところで、しかもそのまま日本の表を引くと危ないポイントでもあります。
大前提:AWG電線の許容電流を電技解釈では決められない
電気設備の技術基準の解釈 第146条には絶縁電線の許容電流表(146-2表)がありますが、その対象は条文で600Vビニル絶縁電線・600Vポリエチレン絶縁電線・600Vふっ素樹脂絶縁電線・600Vゴム絶縁電線と限定列挙されています。北米のUL電線(MTW・AWMなど)はこの列挙に入りません。つまり「AWG 18だから◯A」と電技解釈から直接決めることはできません。
同じ理由で、盤内配線でおなじみのKIV(電気機器用ビニル絶縁電線・JIS C 3316)もこの列挙の対象外です。KIVの許容電流はメーカーカタログの値を使います。
したがって、この節の表は「AWG指定のケーブルを国内のJIS電線に置き換えるとき、どのサイズを選べばよいかの目安」として使ってください。輸入品のケーブルをそのまま使う場合は、そのケーブルの規格(UL/NEC等)と機器メーカーの指定に従うのが原則です。
AWG断面積のまま引くと、1ランク下に落ちる
146-2表は「2以上3.5未満は27A」のように範囲で区切られた表です。ここにAWGの半端な断面積を当てると、多くの番号ですぐ下の区分に落ちます。近いJISサイズに丸めてから引いた場合と並べると差が見えます。
| AWG | 断面積(mm²) | 断面積のまま146-2表を引くと | 近いJISに丸めてから引くと |
|---|---|---|---|
| 4/0 | 107.2 | 298A | 100sq → 298A |
| 3/0 | 85.03 | 257A | 100sq → 298A |
| 2/0 | 67.43 | 217A | 60sq → 217A |
| 1/0 | 53.48 | 190A | 60sq → 217A |
| 1 | 42.41 | 162A | 38sq → 162A |
| 2 | 33.63 | 139A | 38sq → 162A |
| 3 | 26.67 | 115A | 22sq → 115A |
| 4 | 21.15 | 88A | 22sq → 115A |
| 6 | 13.30 | 61A | 14sq → 88A |
| 8 | 8.366 | 61A | 8sq → 61A |
| 10 | 5.261 | 37A | 5.5sq → 49A |
| 12 | 3.309 | 27A | 3.5sq → 37A |
| 14 | 2.081 | 27A | 2sq → 27A |
| 16 | 1.309 | 19A | 1.25sq → 19A |
| 18 | 0.823 | 表の範囲外 | 0.75sq → 表の範囲外 |
| 20 | 0.518 | 表の範囲外 | 0.5sq → 表の範囲外 |
※146-2表(単線を除く、より線等の公称断面積)の軟銅線・硬銅線の値。がいし引き=空中単独の条件です。出典:電気設備の技術基準の解釈 第146条。
差が出るのはAWG 6・10・12・3/0・1/0・2・4です。たとえばAWG 12(3.309mm²)は「近いJISは3.5sq」と読み替えたくなりますが、実断面積は3.5mm²にわずかに届いていないため、3.5sqの37Aを当てにすると過大評価になります。AWG 6も同様で、14sq相当(88A)のつもりでいると実際は61A区分です。
結論はシンプルで、電流を評価するときは細い側(=断面積のまま引いた値)、電線を発注するときは太い側(=近いJISの一段上)。どちらも安全側に倒れます。
盤内でよく使うAWG 18〜24はそもそも表の範囲外
146-2表の最小区分は「0.9mm²以上1.25mm²未満」です。AWG 18(0.823mm²)以下は表に載っていません。つまり制御盤の中でいちばん使う帯は、電技解釈では許容電流が規定されていないということです。
この帯はメーカーカタログの値を使います。参考までに、KIVのカタログ値(気中・周囲温度30℃以下・1条配線)は次のとおりです。
| 近いAWG | KIVサイズ(mm²) | 許容電流(カタログ値) |
|---|---|---|
| AWG 20 相当 | 0.5 | 11A |
| AWG 18 相当 | 0.75 | 14A |
| AWG 16 相当 | 1.25 | 19A |
| AWG 14 相当 | 2.0 | 27A |
※出典はメーカーカタログ(電技解釈146-2表の対象外のため)。サイズ別の全リストは KIV・IV電線の許容電流一覧 にまとめています。
なお、実際の盤内はダクトに何十本も束ねて入れるため、この値をそのまま使うことはまずありません。同一管・同一ダクト内の電線数に応じた電流減少係数(3本以下で0.70、4本で0.63、5〜6本で0.56…)を掛けて評価します。詳しくは 低圧電気設備の技術基準・数値まとめ を参照してください。
長い配線ではもう一つ、電圧降下の壁がある
特にDC24Vのセンサ・電磁弁回路では、許容電流よりも先に電圧降下でサイズが決まることがよくあります。AWG 22(0.326mm²)の細い引き出し線を延長して20m引き回す、といったケースです。24Vに対して2Vの降下は8.3%で、機器の動作電圧範囲を割り込みます。
置き換え後のサイズが決まったら、電圧降下計算ツール で長さを入れて確認しておくと安全です。考え方は 電圧降下とは?原因・影響と対策|DC24V回路ほど効く理由 にまとめています。
JIS規格mm²に置き換えるときの注意
表の「近いJIS規格」は最も近い日本の電線サイズを示していますが、AWGとmm²は完全に一致するわけではありません。例えば AWG 18 の断面積は 0.823mm² で、日本のJIS規格でいうと 0.75mm² と 1.25mm² の中間に位置します。
このため、海外機器のケーブル仕様をそのまま日本の電線に置き換えるときは、許容電流・電圧降下の観点から「一つ太い側に切り上げる」のが基本です。AWG 18 → 0.75mm² ではなく 1.25mm² を選ぶ、といった判断ですね。許容電流のかみ合わせは KIV許容電流一覧(代表値) も合わせて見てください。
電線そのものの種類(IV、KIV、VVF等)の違いがピンとこない場合は 絶縁電線とは?IV線・VVFとの違いをやさしく解説 も併せてどうぞ。
現場での使いどころ
AWG表記に出会う場面は、ざっと以下のようなところです。
- 海外メーカーのセンサ(OMRON海外品番、Banner、SICK、Keyence海外仕様など)のケーブル太さ確認
- 輸入サーボモータ・サーボアンプの動力線・エンコーダ線の太さ
- 北米向け制御盤を作るときの内部配線サイズ指定(UL認証絡み)
- LANケーブル・通信ケーブル(CAT5e/6 は AWG 24〜26 が一般的)
- 輸入PLC・I/Oモジュールの端子台仕様書
特に北米向け盤を扱う場合、UL規格との兼ね合いでAWG指定がそのまま図面に乗ってくることもあるので、対応表を一枚手元に置いておくと地味に効きます。電線・ケーブル全般の許容温度や種類の整理は 電線・ケーブルの種類と許容温度(学科) もどうぞ。
AWG換算でよくある間違い
1. 番号の大小を逆に読む
いちばん多い事故です。「AWG 22の方がAWG 18より数字が大きいから太い」と読んでしまい、細い線に大電流を流す方向の間違いになります。AWGは番号が小さいほど太い。迷ったら「AWG 4/0が最太、AWG 40が最細」を思い出してください。
2. 断面積ではなく直径で比較してしまう
AWG表の直径をそのままmm²と比べると、太さを大幅に見誤ります。AWG 18は直径1.02mmですが、断面積は0.823mm²です。直径が2倍なら断面積は4倍なので、比較は必ず断面積(mm²)どうしで行います。
3. より線の「外径」を導体断面積と混同する
カタログに載っている仕上がり外径には絶縁体の厚みが含まれます。AWG表の直径はあくまで導体の等価直径です。また、より線は素線の間に隙間があるため、実測の導体外径は表の値よりわずかに太くなります。端子や圧着スリーブを選ぶときは仕上がり外径、電流を評価するときは断面積、と使い分けます。
4. 「近いJIS」に丸めた断面積で許容電流を引く
前述のとおり、AWGの断面積は近いJISサイズよりわずかに小さい番号が多く、許容電流の区分が1つ下がることがあります。AWG 12を3.5sq扱いして37Aを見込む、AWG 6を14sq扱いして88Aを見込む、といった過大評価に注意してください。
5. 単位「スケア」の綴りに引きずられる
mm²は現場で「スケア」「sq」と呼ばれますが、これは square(平方)の略で面積の単位です。「5.5スケア」は断面積5.5mm²の意味であって、直径ではありません。AWGと突き合わせるときの単位取り違えが減ります。
よくある質問(FAQ)
Q1. AWG 18は何スケア(mm²)ですか?
A. 断面積は0.823mm²です。JIS規格では0.75mm²と1.25mm²の中間に位置するため、置き換えるときは安全側の1.25mm²を選ぶのが基本です。0.75mm²を選ぶと元のケーブルより約9%細くなります。
Q2. AWG 12・AWG 14はそれぞれ何mm²ですか?
A. AWG 12が3.31mm²(近いJISは3.5mm²)、AWG 14が2.08mm²(近いJISは2.0mm²)です。AWG 14は2.0sqとほぼ一致しますが、AWG 12は3.5mm²にわずかに届かない点に注意してください。
Q3. AWGとSQ(mm²)はどちらが太いか一目で判断できますか?
A. 目安として「AWG番号 + 換算後のmm²」で覚えるより、よく使う5サイズ(18=0.823 / 20=0.518 / 22=0.326 / 24=0.205 / 26=0.129)を丸暗記した方が速いです。この5つを押さえると、盤内配線で出会うAWG表記の大半はカバーできます。
Q4. AWG 4/0は「よんまる」と読むのですか?
A. 日本の現場では「よんまる」「よんぶんのゼロ」などと読まれます。英語では "four aught"(フォーオート)や "0000" と表記されることもあります。AWG 1より太い側が 1/0 → 2/0 → 3/0 → 4/0 と続き、数字が増えるほど太くなる点が通常のAWGと逆なので注意してください。
Q5. AWG表記のケーブルをそのまま国内の装置に使えますか?
A. 電気用品安全法や電技解釈が求める規格に適合しているかは、電線の種類ごとに個別に確認が必要です。輸入機器に元から付属している引き出し線をそのまま使う場合と、盤内配線材として新たに調達する場合とでは考え方が変わります。国内向けの盤内配線材として使うのであれば、KIVなど国内規格の電線に置き換えるのが確実です。
まとめ
AWGは「番号が小さいほど太い」「3つ違うと断面積が約2倍」というクセを押さえれば、感覚で読めるようになります。完全な一対一対応はないので、JIS規格に置き換えるときは余裕を持って一段太い側を選ぶ、というのが現場での安全側の判断です。早見表として、必要なときにこのページに戻ってきてください。
