変圧器の定格電流計算ツール【kVA→一次・二次電流】|単相・三相対応
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このページは 変圧器の定格電流を計算できる無料ツール です。会員登録もログインも不要で、容量(kVA)と一次電圧・二次電圧 を入れるだけで 一次電流と二次電流 を同時に計算します。単相と三相はタブで切り替えられるので、銘板や単線結線図に書かれた値をそのまま入れて使えます。計算の過程(式と代入)も表示するので、手計算の答え合わせにも使えます。
⚡ 変圧器の定格電流計算ツール
※ この計算結果はあくまで参考値です。√3=1.732として計算しています。%インピーダンスによる電圧変動・短絡電流、効率や損失、温度による補正は含みません。
変圧器の定格電流の計算式と使い方
変圧器の定格電流は、銘板の 容量 S [kVA] とその側の 電圧 V [V] から求められます。式は相数で変わり、三相のときだけ分母に √3(≒1.732)が入ります。
- 単相:I = S × 1000 ÷ V
- 三相:I = S × 1000 ÷(√3 × V)
S に 1000 を掛けているのは、kVA を VA に直すためです。一次電流を求めるときは V に 一次電圧 を、二次電流を求めるときは V に 二次電圧 を入れます。容量 S はどちらの側でも同じ値を使う点がポイントで、一次側と二次側で変わるのは電圧と電流だけです。
三相の電圧は 線間電圧 を入れてください。三相回路には線間電圧(線と線の間)と相電圧(線と中性点の間)があり、両者は √3 倍違います。銘板や図面に書かれている電圧値は線間電圧なので、そのまま入力して問題ありません。
式のかたちから、容量が同じなら 電圧が低い側の電流が大きくなる ことが分かります。降圧変圧器では二次電流のほうが大きくなるため、二次側の配線や機器を考えるときはこちらの値が効いてきます。
計算例(単相・三相)
例1:単相 10kVA、一次200V、二次100V
一次電流 I1 = 10 × 1000 ÷ 200 = 50.0A
二次電流 I2 = 10 × 1000 ÷ 100 = 100.0A
電圧が半分になった分、電流は2倍になっています。容量(kVA)は一次側と二次側で変わらないので、電圧と電流の積が同じになるよう電流側が増える、という関係です。
例2:三相 50kVA、一次400V、二次200V
一次電流 I1 = 50 × 1000 ÷(1.732 × 400)≒ 72.2A
二次電流 I2 = 50 × 1000 ÷(1.732 × 200)≒ 144.3A
こちらも二次電圧が一次電圧の半分なので、二次電流は一次電流の約2倍です。単相の式との違いは分母の √3 だけで、これを入れ忘れると電流を約1.7倍に見積もってしまいます。
こんな場面で使える(活用シーン)
- 盤の受電容量の確認:銘板の kVA と電圧から一次電流を出し、受電側の回路がその電流を流す前提で組まれているかを確認する入口にする
- 一次側の遮断器を考える前の下地づくり:まず定格電流という基準値を押さえてから、遮断器の定格や特性の検討に進む
- 二次側の電線サイズを選ぶ前段:二次電流を出したうえで、電線の許容電流の資料と突き合わせる
- 手計算の検算:電気工事士の学科や社内の計算書で自分が出した値と合っているかを確かめる
いずれの場面でも、このツールが出すのは 式から求まる定格電流だけ です。遮断器の定格値や電線サイズそのものは、許容電流や配線条件を含めて別に決める必要があります。必要な容量(kVA)を負荷側から求めたいときは 変圧器容量選定ツール【負荷合計からkVAを計算】、二次側の電線を考えるときは KIV・IV電線の許容電流一覧|サイズ別の代表値まとめ【制御盤設計向け】、一次側の遮断器の種類を整理したいときは 配線用遮断器(MCCB)と漏電遮断器(ELCB):制御盤での選び分け をあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1:変圧器の定格電流はどう計算しますか?
A:式は I = S × 1000 ÷ V(三相は分母に √3 が入る)なので、容量が同じであれば電圧の低い側ほど電流は大きくなります。一次200V・二次100Vのような降圧変圧器では、二次側の電流のほうが大きくなります。
Q2:一次電流と二次電流はどちらが大きくなりますか?
A:同じ容量 S を電圧で割るので、電圧が低い側の電流が大きくなります。例えば一次400V・二次200Vなら、二次電流は一次電流の2倍です。変圧器は電圧を下げる分だけ電流が増える、と覚えておくと二次側の電線サイズを考えるときに迷いません。
Q3:入力する電圧は線間電圧ですか?
A:三相タブでは線間電圧(線と線の間の電圧)を入力してください。銘板や単線結線図に書かれている電圧値をそのまま入れる形で計算できます。単相タブはその回路の電圧をそのまま入れてください。
Q4:この結果からブレーカーや電線のサイズを決められますか?
A:このツールが出すのは式から求まる定格電流だけです。遮断器の定格や電線サイズは、許容電流・周囲温度・配線条件・保護協調などをあわせて決める必要があるため、メーカーのカタログや正規の設計手順で確認してください。
